エージ シュート

ゴルフ用語

 

「エージ シュート」とは、1ラウンドのゴルフで自分の年齢以下のスコアを出すことを指します。それを達成した人は「エージ シューター」と呼ばれます。日本では、2015年時点で60歳を越えるゴルファーが約267万人(ほぼ4人に1人)いると推定されており、その中には約1,500人のエージ シューターが存在していると言われています。エージ シュートを達成することは、ゴルファーとして名誉なことであり、技術と経験の証とも言えます。

 

エージ シュートとは

「エイジシュート」という概念と表現はかつてからあり、簡単に言えば自分の年齢以下のスコアが出ればそれで良しとされる結果です。

しかし、一般に言われる基準は、公式承認を受けるには18ホールで距離が少なくとも6,000ヤード以上(女性の場合は5,200ヤード以上)のコースでのスコアが必要とされます。しかしながら、パーの回数は距離条件が満たされていれば問題ありません。

また、年齢については満年齢をもとにしていますが、韓国のように数え年での達成を認める地域もあります。

しかし、公認記録とはいえ、どの基準に基づいてどのような主体が公認すれば信頼性が生まれるのかは一概には決まっていません。

ツアープロが公式試合で出した記録は別格として、多くのアマチュアゴルファーによる様々な記録は自己申告に基づくもので、その評価や比較はざっくりしたものにしかならず、厳密さに欠けます。

エイジシュートの達成は、その達成するための条件により難易度が大いに異なることは自明の事実です。

そして、日本には「日本エイジシュート協会」という一般社団法人が存在しますが、そのウェブサイトではエイジシュートの記録の定義や公認条件などを具体的に明記していません。

 

エージ シュートの様々な記録

エージ シュートにおける驚異的な記録として、59歳でスコア57または59を達成した例が存在します。とはいえ、この偉業を60歳代で成し遂げるのは大変難しく、限られた人だけがその達成者となることができます。多くの人々がこの目標を達成するためには、70歳代後半まで健康とゴルフ技術を維持しなければなりません。そうした挑戦者の中には、何度もエージ シュートを達成する方々も存在します。その中でも、驚くべき最高記録はなんと3,359回に上ります。一生を通じてそれだけのラウンドをプレイすること自体が普通では困難なので、その記録は信じられないほどです。

 

注目すべきスコアの変遷

 

1944年の全米プロゴルフ選手権で優勝したボブ・ハミルトンは、1975年、彼が59歳のときにインディアナ州エバンスビルの自身のゴルフクラブで非公式ながら59のスコアをマークした。この記録はかなりの期間、最も若い年齢で達成したスコアとして認識されていたんです。しかし、そんな状況は2015年6月22日、バージニア州のLaurel Hill Golf Clubで開催されたGolfStyleOnline.com主催のSolstice Survival Tournamentで変わりました。このトーナメントで、ハンディキャップ+4のアマチュアゴルファー、パトリック・ウィルス(59歳)が57のスコアを出し、新記録を樹立したという情報が出ています。その驚異的な内容のうち、ホールインワンを3回達成し、そのうち2回はミドルホールでのアルバトロスだったということが指摘されています。

 

2013年4月、日本で開催された「つるやオープンゴルフトーナメント」(山の原ゴルフクラブ、全長6793ヤード、パー71)の初日に、尾崎将司氏(当時66歳)がスコア62を記録、男子(JGTO)レギュラーツアー史上初のエージ シュートを達成したという話は一部では有名です。

そのスコアは、1つのイーグル、9つのバーディ、2つのボギーを組み合わせた9アンダーという驚異的な数字でした。

また、アマチュアの最多記録は2011年に95歳で亡くなったミネソタ州のエディソン・スミス氏がもっていました。彼は68歳のときに初めてエイジ・ショット(68)を達成し、その後の27年間に実に3,358回ものエージ シュートを打ち出しました。毎年の平均計算では、彼は年に約125回のエージ シュートを打っていたことになります。

 

99歳で 100切り達成

 

厚生労働省の2018年時点の報告によれば、日本人の一生を健康に過ごす平均寿命は、男性がおよそ81歳、女性がおよそ87歳です。それに対して、自立した生活が可能な健康寿命は、2016年のデータで男性が約72歳、女性が約75歳です。この平均的な健康寿命を保つ人々でさえも、巧みなゴルファーであっても、「エージ シュート」(年齢と同じスコアを達成すること)は容易な業績ではありません。 しかしながら、80歳を超えてもまだ元気ならば、これは多くのゴルファーにとっても、不可能な目標ではないはずです。全てのゴルファーがいつか挑戦し、達成したいと願う「エージ シュート」は、引退後にゴルフスキルを研鑽し、それと同時に健康管理を行うことで、達成不能なことではないのです。 また、99歳で初めてスコア100以下を達成するという驚異的な成果も、素晴らしいものです。あなたもいつかエージ シューターになる可能性があることを、忘れないでください。

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