自分にぴったりのゴルフクラブを選ぶのは簡単じゃないですよね。一人一人のプレースタイルに合わせた完璧なセットを作るなんて、ずいぶん手間がかかる仕事です。趣味で楽しんでいるとしても、経験豊富なゴルファーたちは14本のクラブをそろえるのに、かなりの時間とお金を使っています。最新のクラブは、シャフトやヘッドにいろんなデザインや特徴があって、それらを組み合わせると打つ感じが本当にたくさんの種類があるんです。自分に完璧に合うクラブが見つかれば、パフォーマンスが格段に上がること間違いなしです。でも、自分に合わないクラブを選んでしまうと、その逆でパフォーマンスが落ちるリスクも高くなります。
ゴルフクラブの特性|初心者向けガイド
ゴルフクラブを選ぶ際に目指す成果を実現するためには、次の三つの段階を踏むことが大切です。
(1) 様々なゴルフクラブがあり、それぞれがプレイヤーのスイングの感じやボールの飛び方にどんな影響を与えるかを把握することが欠かせません。
(2) 自分の身体の能力やスイングの型に合ったクラブの詳細をしっかりと理解することが必要です。
(3) 自分のスイングの癖や特性をふまえ、クラブに求める改良点や機能(スライスを少なくするなど)を明確にすることが、目標を達成する上で不可欠な手順です。
シャフトの硬さ
ゴルフクラブを選ぶ上で、シャフトの硬さとクラブの重さ(全体の重量とスイング時の重心のバランス)が非常に重要です。ヘッドスピードだけでは完全には選べない側面があり、強力なスイングを持つプレーヤーには硬いシャフトと重たいクラブが適しています。一方で、力が弱くスイングスピードが遅いプレーヤーは、より柔らかいシャフトと軽量のクラブが適合する傾向にあります。しかし、ヘッドスピードが同じプレーヤーでも、一人はより柔らかく軽いクラブを好み、もう一人はより硬く重いクラブを好む場合があることも覚えておくべきです。
クラブを選ぶ際に自分のドライバーでのヘッドスピードを把握することが、最初の重要なステップです。ここで紹介するガイドラインは、ヘッドスピードに基づいてシャフトの硬さをどう選ぶかの参考になります。たとえば、ヘッドスピードが毎秒44メートルのプレーヤーなら、レギュラー(R)でもスティフ(S)でも合うクラブが見つかりやすいです。一方、ヘッドスピードが毎秒40メートル以下だと、スティフ(S)シャフトのクラブが合うものを見つけるのは難しいでしょう。トルクが低めのシャフトは硬く感じるため、ロートルクのレギュラー(R)シャフトはスティフ(S)の感触に近くなり得るという点も覚えておくと役立ちます。例えば、ヘッドスピードが毎秒43メートルのプレーヤーが、ロートルクで重いシャフトのクラブをセールで見つけた場合、スティフ(S)よりもレギュラー(R)の方が合う可能性が高いです。シャフトの硬さはクラブ選びにおいて大切な要素ですが、スティフ(S)が全員に適しているわけではないことを念頭に置くことが大切です。
クラブの重さ
クラブの総重量やスイング時のバランスは、使用者のスイングスピードを考慮して選ぶ必要があります。スピードが速い人にはやや重めのクラブ、スピードが遅い人には軽めのクラブが適しているとされています。ただし、最終的には各プレーヤーの個人的な好みが大きく影響するため、この指針はあくまで参考程度に留めておくことが望ましいです。
その他のスペック
スライスを改善したい場合、フェースが閉じ気味で重心角が大きい、ドローバイアスのあるクラブが適合する可能性が高いです。逆に、自然にインサイドからスイングするプレーヤーがこのタイプのクラブを使うと、フックが過度になることがあります。また、ダウンブローのスイングでバックスピンを多くかけてしまう人には、シャローフェースや重心が深いクラブが飛距離アップに繋がる可能性があります。
アイアンでのショットがどちらか一方に偏ってしまう場合は、ライ角を見直すことが重要です。ライ角が過度に傾いていると、ボールが引っかかりやすくなりますし、反対に角度が低すぎるとボールが押し出されやすくなります。また、ボールよりも前で地面を打つ傾向がある方には、厚みのあるソールを持ち重心が低いアイアンが適していると言えるでしょう。
クラブの組合せ・セットの揃え方のポイント
かつては、市販されるアイアンセットが3番アイアンからピッチングウェッジまでの8本セットが一般的で、このセットにドライバー、3番ウッド(スプーン)、5番ウッド(クリーク)、サンドウェッジ、そしてパターを加えることで、13本のクラブセットが形成され、残る1本をどうするか選ぶことで14本のフルセットが完成していました。しかし、現代ではピッチングウェッジから5番アイアンまでの6本セットが日本市場での新たな標準となり、さまざまな種類のウェッジ、ユーティリティクラブ、フェアウェイウッドが登場しています。また、ロフト角が強い、いわゆるストロングロフトのアイアンセットも増えており、14本のクラブをどのように選ぶかは、以前とは異なるアプローチが求められるようになりました。つまり、8本基本セットから残り6本をどう選ぶか、というのが現代のゴルファーの新たな挑戦となっています。
クラブを選ぶときは、それぞれのクラブが持つ特徴や選べるオプションをよく理解することが重要です。また、セットを組む際に費用を節約できるよう、セールを上手に利用する方法についても知識を持っておくと便利です。