ゴルフでは、競技中に15本以上のクラブをカートバッグに入れるとルール違反になることはよく知られています。このガイドは、14本のクラブの選び方について、特にどのクラブを選んでいいか悩んでいる方々に役立つ情報を提供しています。
ゴルフセットの最適な6本選び
かつては、一般的なアイアンセットはピッチングウェッジから3番アイアンまでの8本で売られていました。これにドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、サンドウェッジ、パターを加えれば、あっという間に13本が揃い、残り1本を選ぶだけで14本のセットが完成しました。しかし今では、さまざまなウェッジ、ユーティリティクラブ、フェアウェイウッドが市場に出回っており、日本では特にピッチングウェッジから5番アイアンまでの6本セットが主流になっています。ロフト角が大きい「ストロングロフト」のアイアンセットも多くなってきたため、14本の選び方も変わってきました。ピッチングウェッジから5番アイアンの6本にパターとドライバーを加えた8本が決まった後、残る6本をどう選ぶかが新たな問題となっています。
重要なのは、14本のクラブで何を達成したいかをはっきりさせることです。例えば、自分の弱点を補うことを目標にすると良いでしょう。50~60ヤードの距離が苦手なら、その範囲に合うウェッジを選ぶことを考えてみましょう。ウェッジを追加すると、使わないクラブを1本外す必要があります。このような変更がプラスの効果をもたらし、セットを最適化することができます。また、ドライバーが苦手なら、通常の15°より高い13°のフェアウェイウッドを選び、続いて通常の5番ウッドよりもロフトの高い17°のクラブを考慮するのも良いでしょう。それぞれのクラブの役割を考慮し、全体としての最適化を図ることが大切です。
ショートゲーム用ウェッジ:3本か4本の選択
ショートゲームに適したクラブとして、60°のロフト角を持つロブウェッジの導入が重要な考慮点の一つです。この特別なクラブは、上級者が使い方を習得し、十分な練習時間を確保できる場合に特に効果的です。通常、3本のクラブでカバーされる飛距離を、ロブウェッジを使って2本でカバーすることができます。ただし、ロブウェッジは扱いが難しく、ミスをしやすいため、初心者や練習時間が限られている人には向かないかもしれません。
ウェッジをピッチングウェッジを含め3本にすると、5番アイアンとドライバーの間の距離を4本のクラブで補うことになります。例えば、5番アイアンで170ヤード、ドライバーで230~240ヤード飛ばす場合、その60~70ヤードの差をどのように4本のクラブで埋めるかが鍵です。5番アイアンと同様のロフトを持つユーティリティやフェアウェイウッドを選ぶことが合理的な選択肢になることもあります。ただし、飛距離が重複するクラブがある場合(このケースでは5番アイアン)、そのクラブを取り除くことで、どのような新しい可能性が開けるかを考えることが肝心です。
5番アイアン以上のロフト角を持つクラブ選び
5番アイアンとスプーン(3番ウッド)の間の飛距離を補うロングゲーム用クラブとして、150~200ヤードを適切に打てるフェアウェイウッドやユーティリティクラブ(アイアンとフェアウェイウッドの特徴を兼ね備えたクラブ)があります。これらのクラブは、ヘッドスピードがやや低いアマチュアゴルファーだけでなく、プロゴルファーにも良い選択肢を提供しますが、多くのオプションの中から適切なものを選ぶのは難しい作業です。一つの方法として、3、5、7、9番フェアウェイウッドを使ってこの距離をカバーすることがあります。この方法のメリットは、同じブランドやモデルを使用することで一貫した打感が得られる点です。場合によっては、5番アイアンを外して11番ウッドを加える選択もあります。
フェアウェイウッドを苦手とする人には、スプーンを最高番手とし、残りはユーティリティやロングアイアンでカバーする方法もあります。ユーティリティはアイアンに似た感覚で打つことができ、フェアウェイウッドとアイアンの中間的な性質を持っています。これは特に力のあるゴルファー向けで、ロングアイアンより高い弾道で打て、ラフからも良く打てるという利点があります。しかし、ロングアイアンがないと、低弾道のショットが打ちにくくなるというデメリットもあります。また、ユーティリティを複数持つ場合、クラブごとの打感の違いを考慮して、できるだけ同じ打感で打ちやすい組み合わせを選ぶことが大切です。ユーティリティの番手やロフト角はメーカーによって異なりますので、選択時にはそれらを十分にチェックする必要があります。
14本のゴルフクラブを選定する際、まずは自分のスイングの特徴やゲームプランをしっかり把握することが大切です。アイアンセットの本数や特性、ウェッジの本数や特性を決めた後、それに基づいてフェアウェイウッドやユーティリティを選ぶのが良い方法です。ドライバーは、他のクラブとは独立して、自分の好みに合わせて選ぶことをお勧めします。一番重要なのは、自身の弱点を補うことができる、バランス良く組まれた14本のクラブセットを作ることです。個々のクラブの特長や欠点に囚われず、全体のセットアップを考慮してクラブ選びを行うことが重要です。