100を切るという目標を達成し、初心者の段階を脱した後に直面するのが、90点の壁です。しかし、あるコツを取り入れることによって、80台のスコアを手軽に実現することができます。この方法をマスターすると、スコアが80台で安定し、最悪の状況でもスコアが100を超えることはありません。ここでその有効なコツをご紹介します。
全部ボギーで90
多くの方がご存知のように、標準的なゴルフコースは18ホールから成り立っており、トータルのパー数は72です。各ホールでボギー(1打オーバー)を取ると、トータルで90のスコア(72+18)になります。
ですので、1ホールでもパーを達成すれば、スコアが89になる計算です。
ここで紹介する80台のスコアを目指す戦略は、全ホールでボギーを目標にすることです。パーを意識的に狙うのは避けましょう。万が一、ホールでパーが取れたら、それは「幸運」と受け取り、新たな思考で次のプレイに臨んでみましょう。
ボギーだけを目指すゴルフ戦略について
ボギーを連続で狙うという単純な目標が効果的でないことは意外と知られていません。目標は明確でも、達成のプロセスがぼやけているため、しばしば本来の目的を見失ってしまいます。
このような問題に対処するには、明確な戦略を立てることが必要です。その一つが、「パーオンをしない」というアプローチです。「パーオン」とは、通常、各ホールの標準打数よりも2打少ない回数でグリーンにボールを落とすことですが、この戦略ではそれを目指しません。
多くのアマチュアゴルファーがプロの試合を観てパーオンを理想と考えがちですが、実際にはそのプレースタイルがスコアを悪化させることもあります。
無理にパーオンを目指すリスクを避け、より安全なプレーを心がけるために「ボギーオン」戦略を採用します。例えば、パー4のホールでは3打でグリーンに乗せ、その後2パットでボギーを取るという方法です。これにより、無駄なリスクを冒さずに安定したスコアを目指せます。
ボギーオンを目指す戦略
普段プレイするゴルフコースのパー4ホールを想像してみてください。白ティーからだと大体300から350ヤード程度の距離が多いでしょう。ここでは、例として330ヤードを想定します。目標はボギーオン、つまり3打でグリーンにボールを乗せることです。
強いショットが本当に必要か考えてみましょう。330ヤードを3打で割ると、1打あたり約110ヤードが必要になります。もしドライバーで200ヤード打てたら、残り130ヤードを2打でクリアする計画です。案外、実現可能だと思いませんか?
私たちアマチュアはしばしば、もっと遠くにボールを飛ばそうとするものですが、それが原因でアウト・オブ・バウンズや水障害、林などのトラブルに遭遇することがあります。
ボギーオン戦略では、パーオンを避けるために、無理にボールを飛ばす必要はありません。まずドライバーでリラックスして150~200ヤードを確実に運びます。次にアイアンでフェアウェイや花道にボールを転がし、3打目でグリーンを狙って軽く乗せます。
最初のパットは冷静にカップへ寄せ、残りのボギーパットを決めるのです。この方法であれば、プレイがずっと楽に感じられるはずです。そしてもし最初のパットがカップインするなら、それはパーで、まさにラッキーです!
プロレベルのテクニックやマネジメントは不要!
多くのゴルファーがスコア100前後でプレーしている際、80台のスコアを想像すると、280ヤードを超えるドライバーショットやピンを直撃するアイアンショットのようなプロの技を思い浮かべるかもしれません。これはプロや上級アマチュアが長くて難しいコースで必要とする高度な技術です。
しかし、一般的なゴルフ場では、白ティーからドライバーで150ヤード飛ばせば十分であり、アイアンでのダウンブローなどの複雑な技術は必要ありません。重要なのは、3打目で確実にグリーンに乗せることです。
プレー中にミスがあった場合も、大きなリスクを冒してすぐに取り返そうとする必要はありません。例えば、2打目で大きくミスしても、無理にボギーオンを狙わず、次のショットで冷静にグリーンを目指し、4打目でグリーンオンする方が賢明です。そうすれば、最悪でもダブルボギーで済みます。
ゴルフは一打ごとに無駄なプレッシャーを感じずに楽しむことが大切です。美しいゴルフコースの景色を楽しみながらリラックスしてプレーすることで、自然とベストスコアに近づけるでしょう。