多くの方がすでにご存じのとおり、ゴルフではプレイヤーが15本以上のクラブをキャディバッグに入れて持ち歩くのは違反行為とされています。競技を始める際にバッグ内にあるクラブは、14本が上限です。この数を超えないように注意しましょう。各プレイヤーが競技で使用するクラブは、開始時に選んだ14本に限定されます。この規則はゴルフのルール4.1b「クラブの数の上限」で定められています。また、不必要なクラブを競技から除外する正しい手順については、ルール4.1cに記載されており、これに従う必要があります。
正規のラウンド
ゴルフの世界では、ルールをしっかりと理解するにあたり、「正規のラウンド」という重要な用語が用いられます。この言葉は、特別な許可がなければ、決められた順番でゴルフコースの18ホール全部をプレイすることを指します。けれども、状況によっては、18ホールより少ない数でゲームを行うことを競技委員会が正規のラウンドとして正式に承認することがあります
ルール違反時の対応と制裁措置
ゴルフのルールでは、バッグ内のクラブ数が14本を超えてしまった場合の取り扱いとペナルティについて特定のガイドラインがあります。バッグ内に規定本数以上のクラブがあることに気づいた際には、直ちにその事実を競技委員や同組のプレイヤー、スコアを記録する者に知らせる義務があります。マッチプレイの際にも、対手に対して同様に報告する必要があります。また、これまで使用していないクラブを指し示し、今後使用しないこと、そして使用する14本のクラブを明らかにすることが求められます。
違反があった場合の罰則は、ストロークプレイの場面で違反が1ホール目で発覚した場合は2ストロークのペナルティが加算されます。第2ホール以降での発覚であれば4ストロークのペナルティが適用され、そのラウンド内でのペナルティの最大は4ストロークと定められています。
マッチプレイにおいては違反が判明したホールが終了した後、違反があった各ホールに対して1ホールごとにスコアから減点されます。この減点は1ラウンドで最大2ホール分までと制限されています。例えば、第3ホールで違反が見つかり、その時点で2ホールリードしていたプレイヤーは、実質的に4ホールリードした状態となります。規定本数超のクラブを発見された後に、使用禁止と宣言したクラブを使用した場合は、そのプレイヤーは失格処分となります。
ゴルフラウンド中におけるクラブ数の調整
ゴルフのルールには、各プレーヤーがラウンドを始める際に選択したクラブのみを使用するという規則があり、持つことができるクラブの最大数は14本です。もし開始時に14本に満たない数のクラブを持っていた場合は、プレー中に追加することが特定の条件下で認められています。ただし、プレーヤーはゲームの進行を妨げたり、他のプレーヤーのクラブを借りたりすることは禁止されています。例えば9ホールをプレイし終えた時点でクラブが14本未満だとしても、追加することは許されており、プレーの遅れがなければ新しいパターを入れることもできます。
また、ゴルフプレイ中に、正規のプレイによってクラブが壊れてしまい、使えなくなった場合は、新しいクラブと交換できます。ですが、クラブの特性が変わったり、ヘッドに小さなキズがついたくらいでは、クラブを交換することは認められません。さらに、ミスショットの後にクラブを強く地面に打ちつけて壊してしまった場合も同様です。 その一方で、持ちクラブが14本に満たないからといって、もし前のホールでパターやサンドウェッジを忘れてしまったことを理由に他のプレーヤーのクラブを借りて使うことはルール違反とされ、2ストロークのペナルティが加算されます。ただし、フォアボールやフォーサムのようなペアで行う試合形式では、チームメイトのクラブを使うことが許可されています。
注意すべきゴルフ規則の変更点
ゴルフの試合開始前にバッグ内に用意されたクラブが規定の14本を超えていた場合、これまでは罰則が適用されていましたが、2019年のルール改正により、余分なクラブを使わないと明言すれば、それをゲームから除外することが可能になりました。ただし、故意に余計なクラブを最初のティーショット地点まで持っていき、プレイに使用せずに置いたまま試合を開始した場合、この行為は認められず、規則4.1b(1)に基づきペナルティを受けることになりますので、注意が必要です。 また、36ホールのマッチプレイでは、最初の18ホール終了後にクラブを変えることができます。これは、36ホールマッチを2セットのラウンドとして考えると、新しいセットが14本以下で規則に沿っていれば、交換は認められています。
さて、よくある誤解ですが、他のプレイヤーと同じまたは似たブランドのクラブを使っている場合、うっかりそのクラブを使用してしまったとしても、ペナルティが2打加算されることになります。具体例としては、キャディが誤って他のプレイヤーのクラブを自分のバッグに入れたり、間違えて他のプレイヤーのパターを渡してしまい、そのクラブを使用してしまうと違反になるわけです。コンペ前のチェック時には、自身のバッグに規定以上のクラブがないか、また同伴者が持っているクラブと似たり寄ったりのものがないかを確認し、違反を防ぐためにも注意しましょう。